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闇鍋

恋愛ADV(エロゲ・ボブゲ・乙女ゲ)の長文感想置き場

「FOLKLORE JAM」の感想・レビュー

男性向き-成人

概要

 

(わりとネタバレです)
あけましておめでとうございます。前の記事で「次にやるのはV3」と言っていましたが、うそを言いました。積みゲーが崩せそうだったので、丸戸さん作品を消化。ちなみに2003年の作品です。

 

唯我独尊高圧幼なじみ・剛力ちびっこ・天然お嬢様に加えて、やたら権力のある執行部に色っぽい保健室の先生、そして主人公がヘタレ。すさまじく(昔の)ラノベっぽい。いや、どっちかっていうと学園モノエロゲの王道を突いてるのか。

絵がエロゲっぽくないリアル頭身。髪ベタの細かさは10年前の絵柄って感じ。
章構成で毎回OP・EDがついてる。1話オカルト研究会発足、2話古都掘り下げ、3話ひなた掘り下げ、4話会長掘り下げ……と自己紹介エピが挟まれたあとに本筋が動いて、最終話だけ分岐するアニメ調。各ルート6話なので、あまり長い作品ではない。

 

丸戸さん作品はNG恋しかやったことないけど、あいかわらず会話のテンポが良いのでサクサク読み進められる。伏線もちゃんと回収される。キャラクターもみんな濃い。
なのに、あまり印象に残らない……。なんでだろう?
のどごしのいい、つるんと飲み込める作品で、オカルト・学園モノ・ラブコメの要素がまんべんなく面白いからこそ尖った面白さは無いというか。贅沢な文句だけど。
あと(最初から好感度の高い維月や碧衣以外の)エロシーンが、いきなりなのがちょっと違和感。序盤の先生同士密会エロシーンとか、全体的にエロをムリヤリねじこんだ感じがする。真相ルートのエロはいらなかったんじゃないかな、唐突すぎるうえに理由もエロに特化しててなんか笑ってしまった。

 

基本的にコメディ調で進むので、都市伝説モノだけどまったくこわくない。
一匹狼だけど「ひとりぼっち」を恐れるひなた、おっとりしてるけど実は真相に近い古都、じつは主人公のために行動していた維月、優等生だけど実はエロい碧衣など、それぞれのヒロインのツボを押さえているのはさすが。でも、きわだって印象に残ってる子はいないな……。強いていうなら、ひなたのギャップは良かった。

なんだかヒロインよりも味のあるサブキャラのほうが印象に残ってる…。
古都のメイド・執事や、あきらかにヤバいものを取引してる駄菓子屋のおじいさんなど。特にメイド3人の会話劇はリズミカルでここちよい。

 

自分は『主人公が謎の童女に狂気的な理由で慕われる』シチュエーションがメチャクチャ好きで、その例に当てはまりそう!という理由でフルコンまで読み進めてたんですが、ウ~~~~ン結構違った。というか彼女たちはとてもまとも。
儀式、生贄、双子、と伝奇モノならではの設定は揃ってるけど、湿っぽくないんですよね。会話の爽快さとか、(伝奇モノとしては)良い意味でも悪い意味でもカラッとしてる。でもそれが読みやすさに繋がってるから難しいところ。

 

そんな感じで、面白いんだけど印象は薄い。不思議な作品だった。