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闇鍋

恋愛ADV(エロゲ・ボブゲ・乙女ゲ)の長文感想置き場

「ハピメア Fragmentation Dream」の感想・レビュー

男性向き-成人

 ハピメア -Fragmentation Dream-公式サイト

 

ハピメア」のファンディスク。
ハピメア Fragmentation Dream」略してハピメアFDなるほどね。 

キャッチコピーは、「これは甘くて幸せな、終わりに向かう夢のお話」
前作の「これは甘くて幸せな悪い夢のお話」と対比されている。

 

システムは相変わらず快適。
purple作品は「ハピメア」が初めてだけど、他作品もコレぐらい充実してるのかな?
ワンクリックで中断した部分から読めるのは便利だから、他のところも導入してほしい。

グラフィックは高品質で構図も凝っている(デファルメもかわいい)、意地でもパンツ見せたいというリビドーが伝わるオープニングも良い。

J-POPというかアニソンとしてかなり良い出来の主題歌だと思ったし、映像も本編のあとだと涙腺をくすぐるものになっている。

 

で、総じて完成度の高い作品だと思ったけど、個人的にはあんまり良くなかった……。

 

meka.hatenadiary.jp

 

前に本編をプレイしたときにメチャ感動したところがあって、それについての記事を書くぐらい良いなと思ったのだけれど、このFDはその部分がひっくり返されたのがとても残念。有栖はいいとしても舞亜がなあ………現実と夢が一緒にいてもいいのになあ。
舞亜派のわたしは蛇足とまではいかなくてもやらなくてもよかったかな…という気持ちを抱いてしまったけど、有栖や『彼女』派のひとにとっては最高のFDだと思います。

 

FDなので前作(本編)のネタバレがあるから続きはふせます。

 

 

復学した有子、さよならをした『彼女』。
甘くて悪い夢の件は終わった、終わったはずだった。

バラバラになったことで終わりも始まりもグチャグチャになり、覚えていないのに知っている数々の夢がふたたび現実を侵食する。
案内のできない案内役になった舞亜の導きで、透たちは再び夢の世界をさまようことに。

 

そんなかんじのあらすじ。
本編もそうだったけど、FDはそれ以上に内藤兄妹と有子(アリス)がメイン。
逆に弥生先輩たちそのほかのヒロインはエロシーンは充実してるけど、シナリオはオマケっぽい扱い。
前作の彼女たちのルートはあくまで「あったかもしれない世界(=IF)」として扱われるので、前作の真相エンドつまり透が有子を選んだ世界の本作ではどうしてもエロ担当になってしまうんだよなあ。そしてこのいびつな状態を終わらせるために、透は「誰かを愛した夢(=他ヒロインルート)」の延長をすごすことになるので、『誠実だけど複数の関係を持っている』という矛盾した状況をつきとおすことができる。
つまり、メチャクチャ都合のいいハーレムが可能な舞台設定ですね。

 

シナリオは、選択肢がほぼ無く、約60話ある短編を読んでいくとじょじょに本編が進む構成。コレがムラのある話が多い。基本的に日常ハーレムが多く、そこになんでもありエロシーンと各ヒロインの前作エンドのアフターがちょいちょい。
男友達の交流ゼロな透が哲也と遊ぶ話もあって、前作の補完としてはいいんだけどそれが60ぐらいあるとわりと飽きる。
同じやり取りを何回もしてるのは、『何度もくりかえてしていることを自覚していない夢の世界』ってのを表しているのはわかるけど、読み物としては飽きる。

 

エロシーンはなんでもありで良かった。
舞亜と有栖で3P・アリスコンビで3P・聴診器プレイに加えてちび有子・黒髪弥生ックス(おにーさん呼びはメチャいいですね)・触手・病気だけど夢の世界ならオッケー有子ックスなど。
エロじゃないけど夢の世界なので透女体化ふたたびで、舞亜衣装はテンションあがった。ギザ笑顔なのも兄妹なんだよなわかってるな。
あと、自分は透の顔面が好きなのでほかのヒロインと同じく衣装がスケベ仕様の胸元ガバガバなのが良かったです。それにしても、あいかわらず透は鬼のようにモテる。目つきの悪い小池○平みたいな顔面をしているんだろうな。

 

 

で、今回のメインヒロインは有子(有栖)ですね。前と同じく。
有子は前作の黒幕という立場ではなく、透ハーレムの一員に。
そして今回の夢の事件の犯人は、未練のある有栖。

ノーマルエンドは『有子を通してアリスを見ることは、有子の思いを受け取らないと言っているのと同じ』で有栖とサヨナラするしんみりしたもの。前作のオッドアイエンドを否定しちゃうようなエンド。
トゥルーは、有栖は有子なんだからどっちかを選ぶとかではなくてどっちも選ぶのが正しいみたいなエンドで、ある意味オッドアイエンドを再演してる。

 

このFDはやってることは本編とあんまり変わんないんですよね。大きな違いと言えば、舞亜とホントの意味で別れること。
コレが前作でいいなと思った部分を否定されているようで、個人的にメチャつらかった。
今回の事件が発生したのは未練のある有栖のせいで、だとしたら同じ夢の世界の住人である舞亜ときちんと別れないと同じような出来事、もっと悪く言うなら透がふたたび夢の世界におぼれることが無いとは言い切れない。
だからきちんと別れる。

有栖と舞亜の違いは、本体(生身)があるということ。
なので有栖は有子がいるので別れるという選択肢を選ばなくてもいいんだけど、舞亜はそうはいかないから、ちゃんと別れようってのはわかるんだけどね~~~~~。
だとしても今の透には、有子がいるし強い気持ちがあるし、傾倒しなければ夢と現実がいっしょにいてもいいと思うんだよ。そこがちょっとげせなかった。

でも舞亜はどこまでも兄に献身する悪夢で、その彼女がもういいって言うならそれ以上は私のエゴだから、どうにもならんわ。でもつらかった。

 

 

「――ええ、愛しているわ。この世界よりも。」
「たとえ、わたしの世界が無くなったとしてもお兄ちゃんを愛しているわ
――知っているでしょう?」


(中略)


「これはもう、終わらない、終われない。
うふふ、わたしとお兄ちゃんが離れ離れになる事はない。
もうなれない所まで、来てしまった。
「だったら……あとは幸せになるしかないじゃない。
ね、お兄ちゃん?」

 

舞亜エンドは、「舞亜が生きていたかもしれない世界」に透がおぼれるエンドですね。

前作の舞亜エンドと似たようなものだけど、こっちは舞亜が透をあきらめきれなくなったのと、舞亜の本心がちょっと出てきてのが嬉しかった。
でも透が自ら舞亜を選んだわけじゃないから、前作と一緒じゃねえか。

 

 

そのへんが納得してないけど、同世代の男がまわりにいなかったから友人の延長のような行いをふつうにする有子は無防備でかわいかったし、舞亜もあいかわらず妖艶でグッドだった。
大人有子も見れたし後味は悪くないんだけど、やっぱ私は舞亜への未練タラタラです。