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恋愛ADV(エロゲ・ボブゲ・乙女ゲ)中心の長文置き場

1月6日の雑記

さっき投稿した「素晴らしき日々」の記事にも書いたけど、あけましておめでとうございます。たぶんおそらく定期的にこのブログを見てくれる方がいると思われるので(曖昧)、挨拶をします。今年も細々と更新する予定なのでよろしくお願いします。

2019年

やるやる詐欺をしてた「素晴らしき日々」を2019年早々やっと読めて良かった。

もともと上記のMADがとても好きで、それをきっかけにすばひびを購入したよ。読了後に思ったけどこのファン作品、メチャクチャ「素晴らしき日々」を表してる。世界観をここまでビジュアル化できるとは思わなかった。


このブログを始めた時と環境が違うのでゲームとか昔ほど出来なくなっちゃったのだけれど2019年は去年よりも色々読めるといいなあ。積みゲーとか積みゲーとか積みゲーとか積みゲーとか…。

黄昏のフォルクローレ プレサイト

VARIABLE BARRICADE

クダンノフォークロア - sukerasparo

今年発売だとこの辺は絶対やりたい。

「素晴らしき日々~不連続存在~ フルボイスHD版」の感想・レビュー

 

(2019/01/09.誤字があったので修正、ちょっと加筆。)

あけましておめでとうございます。
年末の挨拶を忘れてました。遅くなりましたが、それも込めて挨拶をします。このブログを定期的に訪れる方がいらしたら(ありがとうございます!)今年も細々と更新していく予定なので、よろしくお願いします。新年一発目は長年読みたかった作品。
核心バレは伏せるけど、それ以外はガバガバな感想。

 

読み進めるなら、できれば夏が良かったのかと思う。作中の時期が7月というのもあるし、爽やかな後味も合っているから。
思春期特有の万能感と閉塞感、90年代の終末思想とサブカルチャー美少女ゲーム特有のキッチュアンダーグラウンドな雰囲気、セックス&バイオレンス、ポップカルチャーと高尚。それらをビジュアルノベルゲームにブチ込み、抜けるようなbitの青空と言葉と音楽と旋律が加わったら、とんでもない化学反応を引きおこした。ビジュアルノベルのアダルトゲーム以外では描けない、唯一無二で代わりが無い作品。

 

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©ケロQ素晴らしき日々~不連続存在~」 トリビュートコンピレーションアルバム

07/20/2012-1999

 

いきなり引用の嵐。何のことかというと、この作品、「衒学的」と揶揄されても納得してしまうほど、戯曲やら哲学書やらクラシックやら教養を必要とする文化の引用が多い。物語のアクセントとかそういうレベルではなく、多い。非常に多い。というかクリア後に他のレビューを見に行ったら、物語の根底に流れているのがヴィトゲンシュタインの著書「論理哲学論考」らしい。

余談だが、"引用が多い作品"は、「引用したことにたいした意味がなくても引用作品自体が深みを持つので、奥行きがあるように思わせるため”””引用をする行為”””自体に意味を持たせる」(ややこしい)というパターンもあるけど、本作はそういうタイプじゃなかった。
上記は作中で印象的だった引用作品と公式のサウンドです。自分があとで勉強したいメモ。


また、キュートで美少女ゲーム然としたグラフィックとは裏腹に、抽象的で難解な問いが多く、エンタメと外れた要素が多い。そして読了してもいくつかの謎が残り、とある重要キャラの正体が結局なんだったのかわからない。真エンド読了した瞬間、脳内がクエスチョンマークでいっぱいになってしまった。
私が文系の院生だったり哲学部の出身だったり、そのあたりの知識が豊富であれば「なるほど、そういうことか!」と膝を打ったかもしれないが残念ながら乏しい。(なので、この記事では哲学の解釈には切り込まず、私が感じたことだけ記しておきます。なまじ知識が無いので、そこに触れると浅さがバレてしまうから。)


そしてトドメのカルト宗教いじめ陰湿暴力暴力ヤクヤクヤクヤク性性性性性電波電波電波電波電波。「怪作」と呼ばれてるのは知っていたし、そのあたりは納得のうえで読み始めたがそれでも3章を読むのはココロ折れかけた。
あとエロがマニアック。妄想・百合・女装・男がフェラ・机(誤字では無いです)・ふたなり・いじめ・レ●プ・獣●・シ●ブなど。そんなのが半分を占める。一応異性との和姦もある、でもア○ル多。

美少女ゲーム界隈で知名度が高い作品ゆえに、耳にタコが出来るほど言いまわされた垢の付いた言葉とわかって言わせてもらうが、「人を選ぶ」作品。そのなかでもさらに人を選ぶ作品

 

ただ、「不快でつまらなかった?」と聞かれると、それには全力で否を唱える。確かにワケがわからないし、難解だし、「2章の先生のシーンなんなんだよ、3章のいじめもキツい、怪電波が強すぎて何を言ってるかわからない。正反対双子美少女と電波清楚美少女に囲まれてアタシの日常が危うい系百合ゲーはどこへ?正月早々なにをやっているんだ?」と自問自答しかけた。
だけど、そんなカオスの中でも、とてつもなく光るシーンがある(私にとっては2章希実香ED、1章冒頭電車での由岐の独白、ピアノを演奏するシーン全般など)。あとヒロインほとんどが「空に落ちる」事で重要な存在へと転化する。ここも良い。


凄惨ないじめやバイオレンス等の「えげつない」絶望は、物語を読み進めるうえではモチベの関係でマイナス要素だが、同時にプラス要素でもある。キャラクターの”生””を鮮烈に彩り、プレイヤーに強烈に刻みつけるからだ。
すばひびは各ヒロインに必ずハッピーエンドがあり(このハッピーとは第三者から見てもハッピーという意味)(希実香エンドだけは毛色が違うかも)、幸せな””素晴らしき日々””を迎えるとそこで物語は終わる。電車で例えると途中下車だ。それ以上は語られない。バッドエンドを迎えることで物語は深層に進んでいく構造になっている。
ウィトゲンシュタインの「幸福に生きよ!」は、本作において固執低音のように語られるテーマで、それを強調させるためにこういう構造にしたのかな。と思ったらHD版付属オフィシャルアートワークスでその通りのこと言ってたわ。

 

すかぢ「今回のテーマを一言でまとめるならば、「幸福に生きよ!」です。(中略)それはそれとして今回は、それぞれのヒロインや主人公に必ずHAPPY ENDを入れてます。そのためには、表面をなぞった様な薄っぺらい絶望では萎えてしまう気がするのです。」

 

HD版付属オフィシャルアートワークスの16P

 


そして、なんだかんだで後味がものすごく爽やかなのだ。
この手の作品は、言いたいことだけ言って「あとはヨロシク!じゃあな!」とプレイヤーにモヤモヤを残すような、言ってしまえば作者の自慰に付き合わされてクタクタになるヤツもあるが、すばひびは満足と達成感を残す。あんな狂った序盤を見せられたのに、読後の不快感は不思議と無い。エンタメとしての体裁がちゃんと整っている。
まあ「終ノ空Ⅱ」エンドは今までをひっくりかえす物議を醸す展開だが、そういう哲学要素は"すばひび"では今に始まったことでないので、私は「萎え」とは思わなかった。ここは人によって別れる。
あと散々電波と言っているが、4章以降は物語の答え合わせとなっているので、そこからは分かりやすい。地面から100km離れたような浮世離れした話が3章までとしたら、4章以降はやっと地に足を付けてくれる。

 

HD版ということで画質は良いし、ビジュアルノベルゲームとしてのシステムは大体揃っている。絵柄は冒頭の通り(良い意味で)エロゲ然としてキュート。キャラデザや原画が複数人体制だが、違和感は無い。特に希実香や羽咲のデフォルメが良かった、この2人は特に表情がクルクル変わるキャラなのでカワイイ。昔の作品なので、その時代特有の古さを感じるっちゃ感じるがわたしはこの絵柄とても好き。

 

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体験版でも見れる冒頭

(左の音声調節は気にしないで。)
彩度の高い澄んだ青空は、「素晴らしき日々」という作品を印象的に彩るグラフィック。あとミッ●ィーやら神やら、電波でグロテスクでキッチュなデザインも良い味を出してた。

 

 まとめ

そんなこんなで一言でまとめると、良い作品だった。
哲学やら難しいことは今の私にはやっぱり難しいが、読了後はシラノや「猫と共に去りぬ」を読みたくなったし、ヴィトゲンシュタインにも触れたくなる。自分が疎い分野や知らない文化に触れたくなる作品というのは、やっぱり良い作品だと思う。あと全てを知ったあとに序章を読むと、1周目は電波にしか思えなかったシーンや言葉が「ああ、こういう事だったのか」と合点がいく。1周目とはまったく別の視点で読めるカタルシスがすばらしい。
すばひびは読了したから「はい、終わり」ではなく、スルメのようにずっと噛みしめて噛みしめるほどに味が出てくる。今の私が理解できないところも、数年後の私がプレイしたら別のものが見えてくるでしょう。だから良い作品。

 

あと、この作品の「兄妹」は物語のキーともいえるくらい重要な存在なのだが、正直なところ私の兄妹モノ好きセンサーには外れている。また、とあるエンドで死者が復活するのはちょっと解釈が違う。そして、同時期に発売された核心が似ている某美少女ゲームと比較すると、好みの問題でそちらに軍配が上がる(「私はその作品が美少女ゲームのなかで一、二を争うほど好き」なのもあるが)。でも、それを抜きにしても印象的で好きな作品。美少女ゲーム界隈で強く名前が挙げられるだけはある、完成度の高い作品だったよ。

 

あとはネタバレ込みのキャラ感想。

 

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VITA「月に寄りそう乙女の作法 ~ひだまりの日々~ 」の感想・レビュー

 

おもしろかった。
本作の要素を羅列すると「セレブ」・「女装(主人公)」・「女子校」・「主従」・「服飾」、華やかなモチーフがもりだくさん。そして登場人物のほとんどが良家出身なので、作品全体にやわらかく心地よい、ハイソな雰囲気がある。といっても苛烈なお兄様の存在や「才能」の残酷さも描かれているので、単なるキャッキャウフフで終わらない。

そして今作のテーマは「服飾」「才能」私も「才能」についてメチャクチャ考えさせられる環境にいた経験があり服飾が好きなので、朝日にすご~~く感情移入してしまった。ユザワヤとかトマトで生地を見ると楽しいよね。

 

おれつばが大好きなうえに同じnavel作品で好評価と来れば「本作もいつかやりたい!」と思いつづけて、やっと2018年にプレイできたのでよかった。おれつばは下ネタとスラングがメチャクチャ多く、私はそれも大好きだったんだけど本作ではその要素はほぼ無い。というか王雀孫さんがメインライターだと勘違いしてたんだけど違ったわ、それでも面白かった。小粋で軽快な会話劇はたまらないし、キャラクターもみんな個性的。ギャルゲーならではのブッ飛んだ性格だけど、なんていうか「そこ」に辿り着くまでの過程が描写されているから、「単なる変人」じゃなくて「同感できる変人」という印象だった。七愛の毒舌の意味とか、ユーシェが「~ですわ」「おーほっほほ」というテンプレお嬢様口調を使う理由とか。
それと兄様、兄妹(弟)ネタが好きなので朝日へ巨大な感情を抱く衣遠には正直萌えた。他人の面影を投影する系も好きなので余計にテンションが上がったよ。それはキャラ感想で書きます。


あと、自分はフィクションの世界ならそこまで気にしないけど、「他人の身体的な特徴をネタにするのは好ましくない」って話題がギャルゲで触れられるとは思わなかった。ユーシェはドンドンそれ言ってるものの、「トンチキな日本語」と「外国の人」という要素でうまくギャグに昇華してた。キャラクターの魅力を描くのがウマい作品だなあ。
それと、女性キャラ全員いい香りがしそう。いやギャルゲーの女の子はみんな良い香りしそうだけど、つりおつは「服飾」ようするに美容系がテーマなので「みんなメイクしてるんだろうな」と強く思う、という意味。ジップロックに化粧品いれてるキャラ絶対いない。湊は基本キャンメイク愛用だけどジルのミラーは昔から使ってそう(遊星のために「女の子っぽくなろう!」と思った時期から)

 

女装モノだけど「自分が男」という矜持を朝日(遊星)がそこまで深刻に考えてなかったので、「そういや男だったな」と思うことが多かった。男バレで周囲の葛藤とか同性だと思っている女の子の無防備な姿でウワワワ~とかあるけど、やっぱ朝日が雄(おす)というより雌(めす)の印象が強い。見た目はきれいなメイドさんで声も女の子でエロシーンもコンシューマ版だから見てないので余計。CGもメイド姿のままイチャイチャするのが多いし、なんか百合ゲーやってる気分だった。「女装モノ」という点に惹かれて買ってたら、ちょっと違うかな…とガッカリしたかも。でも私は「女装モノ」にそこまでこだわるタイプじゃないので、上記の部分はほとんど気にならなかった。

グラフィック

パステルカラーとやわらかい絵柄が作品と調和している。キャラデザ複数人だけど塗りが統一されているから気にならなかった。おれつばがメチャメチャ好きだけど西又先生の絵はそこまで好みではない(ごめんね)ものの、この作品ではそこまで気にならなかったよ。鈴平さんはつりおつで初めて出会ったけど好きな絵だった。


ひとつワガママを言わせてもらうと、テーマが「服飾」ならもう一段階「おっ」と思わせるようなデザインが見たかった。上から目線発言だし、わたしもそんな偉そうなこと言えるタイプじゃないけど従来の美少女ゲームの服飾デザインとそこまで差異を感じなかったので。でもデザイン、こと服飾においては好みや時勢や流行でコロコロ評価が変わるし、それこそ千差万別だから難しいね。

予約特典DLC衣装デザイン公開 | Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ- 公式ブログ

たとえば、カリギュラの予約特典DLC私服。スポーツミックスでWEAEに投稿されてそうな、ゲームにしては珍しい私服だなと思ったよ。でもこれも人によっては難しい顔をするから服飾は難しい。上記の例は流行をくみとったファッションだから余計に好みが別れるんだろうな。つりおつみたいにドレス系ならメットガラが近いかもしれない。

まとめ

エロゲ(私がやったのはコンシューマ版だけど、元のレーティング的にブログのカテゴリーは「男性向き-成人」にしとく。)だけど、テーマ的に女性もハマりやすそう。 というか女性に薦めたいギャルゲー。
気持ちの良い主人公、好感を持てるキャラクターたち、服飾の知識がなくても面白いシナリオ、ポジティブな後味。カラフルなマカロンが入ったボックスをひっくりかえしたみたいに、にぎやかで品が良くてドキドキしてこりゃおもしろくないワケが無い。萌えゲーアワードを受賞しただけある良質なエンタメだ。
でもPC版でやっときゃよかったな~、コンシューマだからそういうシーンは全カットで「このあと絶対まだあったんだろうな」ってとこで切られるから見たかったよ。

 

すごく楽しん作品だけど欠点もある、ルートによって完成度が激しい。
個人的に、ルナ様>>>>ユーシェ>>瑞穂>湊。この順序は湊√がメチャメチャつまらないと言っているワケではなく、ふつうに面白い。というかルナ様√が抜きんでている、世間の評判もルナ様がぶっちぎりらしい。私はルナ様のようなタイプ(クーデレご主人様)はストライクゾーン範囲外なのだけれど、それでも朝日との関係にグッと来たし彼女の気高さには胸を打たれた。””さま””という呼称も付けちゃう、なので一番好きなルートはルナ様、でも好みのキャラは七愛とりそなと衣遠。そんな感じで面白かったよ、続編も買っちゃお。2とかFDとかバージョンがいっぱいあってまだ把握してないけど、りそな√があると嬉しいな。

 

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