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恋愛ADV(エロゲ・ボブゲ・乙女ゲ)中心の長文置き場

「ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 善人シボウデス ダブルパック」の感想・レビュー

 

 

全三部作。本作に収録されているのは第一弾と第二弾。

「本作だけではシナリオは完結しない」と小耳に挟んでプレイした。 ちなみに前者(9時間9人9の扉 )は約18時間、後者(善人シボウデス)は約19時間で全エンド読了。

 

第一弾9時間9人9の扉はちゃんと完結している。 ほのかな謎は残るけど、それはプレイヤーの想像力を刺激する、余韻をもたらすもの。ボーナストラックみたいな感じ、好き。問題の第二弾善人シボウデス、完結していない。 メチャクチャ謎が残ってる、アクセントというレベルじゃない。発売当時プレイした人はこっから数年待ったのか………。

 

プレイ前は「キャラの個性」+「ライトミステリー」+「サスペンス脱出ゲーム」と思っていたけどミステリー要素が強い。というか”SF”ミステリー。 なのでノックスとか本格ミステリを期待しないほうがいい、「SFなんだね」と認識して読むとかなり面白かった。
あと、これDSでやったほうがいいですね。特に第一弾。 なぜ2画面なのか?なぜ脱出ゲームをするのか?なぜチャート式なのか?全部意味がある。
だけど、いかんせん周回の快適さやシステムはvita版のほうが快適。難しいところだ。

 

キャラクターのビジュアルは各自かなり個性的、西村キヌさんのキャラデザはとてもグッド(自分が西村さん好きなのでなおさら)でも中身はそこまでブッ飛んでない。プレイ後にメチャクチャ印象に残ってるキャラはいないんだよね、シナリオ>キャラクターだと思った。
多作品を持ち出しちゃうんだけどダンガンロンパの通信簿システムみたいなのがあったら、かなり思い入れがあったんじゃないかな~…。 ルートによってはキャラが死んだり生きたりするけど、あんま思い入れが無かったから「ウソだろ…」なショックが無いんだよね。 マルチエンドってのもあるけど。
善人シボウデス」にはキャラクターエンドが存在しているので、てっきり「主人公と各キャラクターが脱出する(もしくは脱落する)」と思てたら 「各キャラクターの背景が明かされる」エンド。なんか愛情でも友情でも嫌悪でも憎悪でも深い関係になるエンドだと思ってた…それは高望みか。

シナリオのためにすべてがあるゲームですね。キャラクターもギミックのひとつ、みたいなとこある。 海外の人気が高くて第三弾が出た、って聞いてなんとなく納得した。 キャラクターを重視しない硬派なSFミステリ、という感じ。 ハヤカワ文庫であってもおかしくないんじゃないかな。

 

自分の評価をわかりやすく五段階で示すと、
9時間9人9の扉」シナリオ4、キャラクター3、脱出要素4
善人シボウデス」シナリオ2、キャラクター3、脱出要素4 。

善人シボウデス」は明らかに続編ありきで終わったから、三作目プレイしたら印象ガラッと変わりそうだけど現時点はコレ。

 

続きはキャラのネタバレ雑感。

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「大正×対称アリス HEADS & TAILS」の感想・レビュー

 

 

meka.hatenadiary.jp

 これのFDです。

 

 きみの愛しきほほえみは確かに
 愛の贈り物たるおとぎ話を勝ち得るはず

 そして過ぎ去りし「しあわせな夏の日々」と
 消え失せた夏の栄光のための
 そしてため息の影が物語を
 一貫して震えぬけようとも
 それが悲嘆の息もて我らの
 おとぎ話の喜びに触れることはない。

鏡の国のアリス Through the Looking Glass: And What Alice Found There
ルイス・キャロル
翻訳: 山形浩生

Through the Looking Glass: Japanese より引用。

 

ゲームデザイン的には、今回主人公はほとんど選択らしい選択をしない。これは、登場人物全員をハッピーエンドに到達させるための措置である。この種のゲームでは、主人公に選択された登場人物は幸福になる。言い換えれば、選択されなかったキャラクターは不幸になる――もしくは不幸を抱えたまま生きていくことになる。

ただひたすらに幸福のみを追い求めていくこのジャンルにおいては、本質的に不幸を孕むこのようなシステム的矛盾はあってはならないはずだ。

この矛盾を解消してやるためには、登場人物が幸福になる要因を、「行動」ではなく「存在」に求めるしかない。

主人公が存在しているだけで幸福だ――というのは、この種のゲームのそもそもの立脚点だったはずだ。

 

元長柾木論 ゲームにおける選択について(引用)

 
いままで乙女ゲーは結構な数をやってきたが、百合花はそのなかでも一番うつくしく、一番残酷なヒロイン(主人公)だと思った。
前者の引用は対アリFDのメモ、後者の引用は百合花への印象。


本作は「オオカミ編」「猟師編」「学園アリス編」「アフター編」で構築されている。
まず後半の「学園アリス編」「アフター編」。前者はなんでもありのパラレルコミカルだし、後者は本編後の攻略キャラたちとのイチャイチャだ。 このへんはボーナストラックで、FDらしいFD。 (でも「アフター編」の魔法使いは最後に読んだ方がいい。)


わたしの大好きなドラマ「リーガルハイ」のコミカドを彷彿させるアリスの毒舌おしゃべり野郎っぷりは健在で、今回も彼が口を開くたびにテキストボックスは文章がドーッと羅列される。アリスの「ギャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」という叫び声は、松岡氏の高い演技力によって私に毎回驚きを与えた。 (余談だが松岡氏のファンは対アリを買って損は無いと思う。文字通り七色の声帯を楽しめるからだ。)

 

そして問題の「オオカミ編」「猟師編」。本編とFD、レコード盤のA面とB面の関係だと思ってくれていい。 ようするに本編の裏側だ。
対アリはおとぎ話をモチーフにしており、「こうしてお姫様と王子様は幸せに暮らしました」で終わる”王子様”に捧げる物語。 オオカミと猟師は王子ではない。物語の「サブキャラクター」、「ハッピーエンド=ヒロインと恋愛的に結ばれるエンディングが最初から存在していない」存在だ。

ようするにフツーの乙女ゲーFDのように「サブキャラクターを攻略できる」ワケじゃない。 というか、それ期待してたら「オオカミ編」でボッコボコにされる。

 

「オオカミ編」、読みましたか?私は読みました。早朝4時まで夢中で読んじゃったよ。ぶっちゃけ言うと「オオカミ編」は「最初からハッピーエンドが約束されていない物語」(ここでいうハッピーエンドの定義は上記参考。) だからすごーく残酷な物語だ。憎悪は無い、悪意は無い、敵意は無い。だからものすごく残酷。

本編でわかっていたことだがヒロイン百合花の残酷さがこれでもか!と出てくる。 対アリは、百合花がすべてを利用して王子様に捧げた物語だ。ゴージャスでドキドキ、ときには痛みや苦しみもあるが、最後にはハッピーエンドで終わる愛の物語。
しかし表があれば裏があるのが世の常、「愛の物語」も例外ではない。

 

つづきはネタバレ感想。

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最近

ちょっとブログ改装した

ホントにちょっとだけ。文字の大きさってどのくらいがいいんだろ?
あとブログタイトル変えました、「.exe」を付けた。

ツイッターアカウント消した

恋愛ADV用のアカウントがあったのだけれど、あまり使わなくなってしまったので5月で消した。交流していた人が5月中はあまり浮上していなかったようなので、連絡の意味も込めてココに書く。というかココ見ているかは、ちょっとわからないけど書かないよりはいいよね。書いちゃお。

別アカウントはあるし、恋愛ADVアカもまた復活するかもしれない。そしたらココで記載するね。

アカウントを消したのがきっかけ、というのも変な話というかニュアンス?が違うけど、「このブログを見ています~」とメッセージを頂いたのがとっても嬉しかった。
人が来ているのはアクセスの数字で分かるんだけど、普段コメントとかレスポンスは特に無く、延々と一人相撲している感じだったので。

備忘録だから間違ってないんだけど、やっぱ「見ています」という反応があると嬉しいね。モチベーションが上がる。たまに「拍手」があるのも嬉しい、ありがとうございます!
このブログはチマチマまだまだ続けるつもりなので、定期的に見ている方がいたら、これからも宜しくおねがいします。

新作

素晴らしき日々~不連続存在~ フルボイスHD版

おめでとうございます。買おう買おうと思って、やってなかったのでハッピー。買います。

追記(2018.06/17)

はてなスターに言及するの忘れてた!いつもありがとうございます、励みになっています。あと、この記事で「拍手」について触れた影響なのかポチポチ押されるようになった、ありがとうございます!うれしかったから「拍手」に絵を付けた、オリジナルの女の子、つたない絵で恐縮だけどお礼の気持ちです。